ボケない脳の使い方

ボケない脳の使い方

 

私たちの脳は、新しいことが大好きです。

 

新しい刺激を受けることで、脳のさまざまな働きは活性化し、豊かな感情が生まれます。

 

新しいことが大好きな脳に、いつも同じことを繰り返させていると、元気がなくなってしまいます。

 

繰り返しますが、単調な生活を送っていると脳の活動量が減り、認知症になりやすいのです。

 

では、認知症を遠ざけるには、どのように脳を使ったらいいのでしょうか。

 

ワンパターンではない変化のある生活を送り、脳に新しい刺激を与え続けること、それだけです。

 

決して特別な方法を探す必要などないのです。

 

日々の暮らしの中で、誰にでも今日からできることに、そのヒントはたくさん隠れています。

 

家の中にも屋外にも、脳を鍛える素材はたくさんあります。

 

机の上でする、計算帳や脳トレ(脳のトレーニンダ)アプリにこだわる必要はないのです。

 

規則的な生活を送る事を好む人は、几帳面でまじめな性格のことが多いです。

 

それは素晴らしいことですが、ともすると融通がきかず、ひたすら同じ思考回路で済ませてしまいがちです。

 

定年退職後、積極的に新しい趣味や人付き合いをしようとせず、家族やご近所のみといった、いわば完結した小さな世界の中できわめて単調な暮らしに陥るということも多いのです。

 

これでは、脳も同じネットワークしか使わず、認知症発症のリスクを高めてしまいかねません。

 

いかに柔軟に脳を働かせるかが、認知症を防止するためには非常に重要です。

 

このことを顕著に示すのが、認知症になりやすい職業、なりにくい職業があるということでしょう。

 

業務内容が固定していて新たな創意工夫をあまり必要としなかったり、ひたすら同じパターンの繰り返しでも成り立ってしまったりする職業は、残念ながら認知症になりやすいようです。

 

すなわち、脳の使い方次第で、認知症になりやすい・なりにくい、ということがあるのです。

 

一方、インプットとアウトプットをバランス良く使う職業・たとえばアーティストや、会社の経営者などは認知症になりにくいようです。

 

今さら職業なんて変えられない、と思うのではなく、これまでどんな人生を送ってきていても、今どのような環境にあっても、脳の使い方が大事だと認識して、行動を起
こすことが大切なのです。

 

何歳になっても脳の細胞が新しく生まれる、ことが明らかにされてきています。

 

それに、人生経験によって、若いころにはなかった経験に基づく思考力や創造力は、年々、深みを増していきます。

 

人との交流に関しても同じです。

 

振り返ってみれば、若さゆえの至らなさで持続できなかった人間関係もあるでしょう。

 

でも、年齢を重ねたいまなら、大切な人間関係を持続させることもできるようになっているはずです。

 

あきらめてはいけません。

 

年齢を重ねることは、脳のバージョンアップにつながる!と認識して、何歳になっても新しいことに挑戦し、脳をさまざまに働かせましょう。

 

「脳」を支えるのは「心」

 

「心」についてみていきましょう。

 

運動や食事、脳の使い方など、日常生活の中でさまざまな工夫をすることは、認知症を防ぐうえでとても大切です。

 

けれど、そうした習慣を支えるのは、やっぱり心の持ち方です。

 

いくら運動や食事に気を使っても、「こんなこと気休めだ」という気持ちでは、大きな効果は出ないものです。

 

「よし!生活を改善して、元気で長生きしよう!」と信じて取り組んでこそ、いい結果が得られます。

 

年齢を重ねることをネガティブにとらえずに、むしろ年齢とともに自分の内面をどのように充実させるかを考えられる人が、いつまでも心身ともに健康で長生きする可能性か高いと言えます。

 

心の状態は、脳に影響を与えるのです。

 

ある程皮の年齢になると、誰でもたくさんの失敗を経験されているでしょう。

 

失敗のたびに、どうにかして乗り越えてこられたことと思います。

 

そのひとつひとつが、脳の糧となり、自分の内面の充実に役立っています。

 

今まさに、困難に直面しているという方もいらっしやるかもしれません。

 

高齢になると、健康やお金のこと、家族のことなど、心配なことも増えます。

 

しかし、そうしたときでも、困難を乗り越えることは、必ず皆さんの糧となりますから、「私の人生は右肩下がりだ」「人生の後半に最悪のことが起きた」「このままダメになる」などと悲観的に考えないようにしてください。

 

死ぬまで人間は成長し続けるのです。

 

日常生活の些細なことを幸せだと感じられる心を持つことも、忘れないでください。

 

お金も家もあって、家族がいます。

 

そうした外的条件がそろっていても、心が幸せだと感じなければ、それは何の価値もありません。

 

多少、不便なことがある日常であっても、

 

散歩道に降りそそぐ木洩れ日の美しさ、
空に浮かぶさまざまな雲の形や動き、
耳に入るピアノの調べ、
旬のお野菜の素材のおいしさなど、

 

そうした小さなことをうれしいと感じる力を生きるかぎり研ぎ澄ましていくことは、感性を豊かにし、脳を活性化させ、認知症を遠ざけることにつながります。

 

それでは、いよいよ次から、具体的なトレーニングに入っていきましょう。

 

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