笑いと認知症

笑いは認知症予防の源泉

 

笑うことが免疫の機能を高めてくれる。

 

笑いの効用については脳科学や免疫学、遺伝子学など、さまざまな分野で研究が行われています。

 

その結果、確かに笑うことは身体のいろいろな機能を高めてくれるということが明らかとなっています。

 

笑いの研究で有名なのが、
遺伝子工学の世界的権威である筑波大学の村上和雄名誉教授たちが行った実験です。

 

吉本興業と協力して行った実験では、笑うことで、

 

体内の64の遺伝子がスイッチオンになり、細胞の代謝やホルモンの分泌を促すこと
体内酵素の分泌がよくなること
ひいては免疫力が上がること

 

などが明らかとなりました。

 

 

遺伝子には人間が生きていくうえで必要な情報がすべて書き込まれていますが、私たちは莫大な遺伝子情報のわずか5〜10パーセントしか使っておらず、90パーセント以上が休眠状態です。

 

しかし特殊な環境や刺激をきっかけに、眠っている遺伝子のスイッチをオンにすることも可能で、笑いによる刺激もそのひとつとなります。

 

遺伝子と体内酵素も関係があり、遺伝子には必要な体内酵素のつくり方が情報として入っていて、その情報を引き出すには体内酵素が必要とされます。

 

笑いが遺伝子オンのスイッチになるということは、
笑えば遺伝子が活性化し、体内酵素の産生につながるのです。

 

また、笑うことで海馬が活性化して認知機能が高まったという実験報告や、笑わない人は、笑いの多い人と比べて認知機能の低下が多く見られたという研究報告もあります。

 

このことからも、笑いは認知症予防に効果を発揮してくれるといってよいでしょう。

 

大きく口を開けて笑うことで、たくさんの酸素を体内に取り入れることができます。笑いながらの呼吸は自ずと腹式呼吸になり、お腹を上下に動かすことが増えて胃腸をほどよく刺激してくれます。

 

楽しい気持ちで満たされることも、笑いの効果として見逃せません。

 

笑っているとき、脳の中ではドーパミンがたくさん分泌されています。

 

それがさらに幸福感を高めてくれることにつながり、腸内細菌の働きが活発になって体内酵素がたくさんつくられることになるのです。

 

「笑う門には福来る」といいますが、笑いの健康効果はキリがないほどです。

 

しかもすばらしいことに、笑いには健康を損ねる要素がひとつもありません。

 

「おかしくもないのに笑えない」などと言っている人は、それだけで将来の認知症リスクを高めることになります。

 

人間の身体と心のつながりは不思議なもので、おかしくなくても笑顔の表情をつくるだけで、楽しく、幸せな気持ちになってくるそうです。

 

笑いが足りないと感じる方は、笑顔を意識的につくってみるとよいのではないでしょうか。

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