筋力の低下

筋力の低下

 

人間の身体は、一般的に25歳頃から筋力が低下すると考えられています。

 

筋肉自体の量が減るだけでなく、筋肉をつくっている線維の質そのものも劣化します。

 

普通に生活している場合だと、筋肉には20歳ぐらいでピークを迎え、ゆるやかに減少します。

 

特に50歳を過ぎると1年で約1%の割合で筋肉が減少していきます。

 

ざらに安静のまま(寝たきり)ではたった2日で約1%も減少するといわれています(鹿屋体育大学柵永哲夫先生の研究による)。

 

筋肉には関節をサポートする働きがあるのですが、筋力が弱り、筋肉自体が衰えてくると、サポートカも同じように弱ってきます。

 

すると、関節自体に負担がかかってくるので、結果として軟骨がすり減ったり、骨と骨同士かぶつかりあって変形したりして、痛みにつなかってしまうのです。

 

たとえば、ゴムを想像してみてください。

 

ゴムは一瞬だけ強い力で引っ張ったとしても、すぐに元に戻り、弾力は保たれたままです。

 

けれど、何かをまとめておくなど、長期間同じ力をかけ続けていると、ゴム自体が細く、弾力を失ってしまいます。

 

知らない間に、切れてしまっていることもあるでしょう。

 

つまり、たとえ弱い力だとしても、長い期間かけ続けることで筋肉も疲労していくということです。

 

この長時間かかる力というのが、日常生活などで筋肉にかかっている力だと考えていいでしょう。

 

特に女性は、筋力の低下にご用心!

 

筋力の低下に関していえば、特に注意していただきたいのは、女性のみなさんです。

 

それは、女性の筋力が男性に比べて弱いことに関係しています。

 

日本老年医学会雑誌(2010年1月)に発表された「日本人筋肉量の加齢による特徴」によりますと、男女とも加齢とともに筋肉量は低下するのですが、女性の低下が著しいことがわかります。

 

ヒザ関節には大腿骨と脛骨、さらに膝蓋骨があり、それぞれの骨に4本の靭帯がつながっています。

 

この靭帯の役割は、ヒザ関節の前後左右の安定性を保つことです。

 

これがなければ、姿勢コントロールに優れたスポーツ選手は別として、一般の人は、ヒザはただぶらんと宙づりのような感じで、立ったりすることもできなくなります。

 

また大腿骨には太ももの筋肉である「大腿四頭筋」という4つの筋肉のうち、3つがへばりつくようにつき、膝蓋骨につながっています。

 

大腿四頭筋は「大腿直筋」「外側広筋」「内側広筋」「中間広筋」の集合体です。

 

身体の中でもっとも大きな筋肉の一つで、歩く、立つ、座るといった人間の活動の最も根幹的な動作に欠かせません。

 

全身のトータルバランスが大半なので、大腿四罰筋だけ特化して鍛える必要はないのですが、この部分に一定の筋肉量を満たしていないヒザ痛患者が多いことは事実です。

 

また、運動不足や加齢にともない筋力が衰えると、特に下半身の筋力が大幅に低下します。

 

というのも、全身の筋肉は同じ割合で減っていきます。

 

ということは、筋肉量が多い足ほど減りも大きくなる傾向があります。

 

なかでも、ももの内側の筋肉(内側広筋)が衰えると、ヒザの内側より外側の筋力が強くなるというアンバランスが起こります。

 

すると、大腿骨は内側にねじれ、つねに中殿筋や太ももの外側の筋緊張が持続し、次第にヒザとヒザの間が開いていくのです。これが「O脚」なのです。

 

特に女性は、中高年になるとO脚ぎみになってきますが、このような筋力の低下が原因だったのです。

 

O脚によって外観上ヒザが外側に開くと、ヒザ関節は、逆に内側に傾きます。

 

軟骨を圧迫し、クッション機能を低下させるだけでなく、大腿骨と脛骨かぶつかリやすくなります。

 

そうなると、軟骨も骨が摩耗しやすくなるのは当然なのです。

 

正常なときよりも人きな摩擦が起きやすいため、痛みも激しくなります。

 

このようにして、「変形性ヒザ関節症」の症状が悪化していくのです。

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